DVDの基礎知識(1)

DVDとは

 DVDとは、「Digital Versatile Disc」の略で、データ記憶媒体の一つです。よく言われる「Digital Video Disc」ではないので注意!CDと同じ光ディスクメディアで、形状もCDと同じく直径12cmまたは8cmの樹脂型円盤です。しかし、DVDがCDと比べて全く異なっている点があります。それは、DVDは両面記録や2層記録などの記録が可能なことです。DVD-Rの場合、最大記憶容量は片面1層記録で4.7GB、片面2層記録では8.5GB、両面各1層記録で9.4GBとなっているのです。DVDディスクの直径は12cmですが、データとデータの間の長さ(トラックピッチ)は0.74μm(マイクロメーター)になります。DVD−RAMだと0.62μmです。マイクロメーターでは長さの間隔がわかりにくいので、たとえば直径が120mだとすると、トラックピッチは0.74mmという間隔になります。つまり、直径の10万分の1以下ということになります。これだけDVDは、高密度に高精度にデータを記録することが可能というわけです。

 DVDは当初、レーザーディスクに変わるコンパクトな次世代メディアとして開発が進められ、規格の制定や統一が図られましたが、松下、東芝陣営のDVDフォーラムとソニー、フィリップス陣営のDVD+RWアライアンスに分かれることになりました。現在のように、規格が乱立する複雑なDVDフォーマットになってしまったのです。お互いに互換性はないのですが、最近では複数のフォーマットに対応した、DVDドライブも発売されるようになり、ユーザーから見た不便さはなくなりつつあります。

DVDの仕組み

 DVDに記録する仕組みは、記録用の強いレーザー光線で記録層を変化させ、その記録層にデータを記録しています。強いレーザー光を当てることで、記録層の色素を分解したり、相変化材料の結晶状態を変化させたりして、記録マークを作ってデータを記録するのです。DVD-R/+Rの場合、この記録マークは有機色素を分解して作られるものなので、データを記録した部分を元に戻すことができなくなります。再生専用のDVDには、映画ソフトのDVDビデオや音楽ソフトのDVDオーディオ、パソコンソフト配布用のDVD-ROMがありますが、これら再生専用のディスクは、ディスク基板の凹凸としてデータが刻まれているため、記録された内容の消去や書き換えはできない仕組みとなっています。記録可能なDVDは「DVD-R/+R」「DVD-RW/+RW」「DVD-RAM」があります。いずれも「録画用」と「PCデータ用」があり、ビデオ録画やパソコンのデータを保存する際は、それぞれ目的に適した「録画用」または「PCデータ用」の記録可能なディスクを使って行います。

リージョンコード

 海外で買ったDVDが観られない、なんてことありませんか?海外で買ったDVDが観られないことがありますが、これはDVDビデオとDVDプレーヤーに設定されているリージョン(地域)コードが一致していないためです。通常、映画などの場合、全世界同時上映はまれなことといえます。たとえば、アメリカで公開された映画の場合、その映画が日本の劇場で公開される場合にはタイムラグが発生します。その間にアメリカでDVDが発売されたとしたら、日本でそのDVDが視聴できてしまうとなると、もちろん興行成績は落ちてしまいますよね。そのような事態を防ぐために、全世界をいくつかの地域にわけ、再生を規制する仕組みが盛り込まれているのです。

 リージョンコードは再生機側とソフト側の両方に設定されており、両者の設定コードが一致した場合のみ再生することが可能になります。また、リージョンコードは複数持つことが可能で、再生側に複数のコードに対応して再生できる機種もあれば、ソフト側が1つ以上に設定されているものなどいろいろあります。通常日本で販売されているのはリージョン2で、ソフト側がリージョン2、または全ての民生機で再生が可能なリージョンフリーの場合に鑑賞ができるわけです。日本国内では大抵リージョン2のソフトが販売されていますので、普段はあまり気にすることなく、DVDを再生して見ることが可能です。同じリージョンコードでも、テレビの放送形式により再生できない場合があります。たとえば、日本とヨーロッパは同じリージョン2ですが、日本の放送はNTSC方式でありヨーロッパはPAL方式となるため、ヨーロッパのDVDは再生することができません。

 日本でリージョン2以外のDVDを再生する場合、NTSC方式のDVDの場合は、リージョン2以外が再生できる民生機の機種を購入する必要があります。PAL方式の場合は、PAL→NTSC変換機能を持った民生機を購入すれば、鑑賞することが可能です。また、PCのDVDドライブで再生する場合、ソフトDVDプレイヤー(POWER DVDなど)の機能に、このリージョンコードを数回変更できるものもありますので、それを使って再生することが可能な場合もあります。

2017/3/31 更新

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