DVDの基礎知識(2)

DVDの保存知識

 録画用のDVDディスクには「120分(min)」と、録画できる時間が記載されていますが、この「120分(min)」は、標準的な映像クオリティの設定で録画した場合の録画時間となります。画質を落としてもかまわない場合は、さらに長時間の録画を行うことが可能となります。録画用DVDディスクを購入されるとパッケージに「1〜4倍速記録対応」、「1〜8倍速記録対応」などが表記されていると思います。これは、一度ハードディスクなどに録画した映像を、録画用DVDディスクにダビングする時の速度の表記です。標準(SP)モードでハードディスクに録画した2時間の映像を、録画用DVDディスクに1倍速でダビングすると約60分必要ですが、4倍速でダビングすると約15分、8倍速では約7分程度に短縮されるわけです。VHSビデオテープの「3倍モード」のように、2時間のディスクに8時間もしくは16時間録画できるという意味ではないので間違えないようにしましょう。

 DVDディスクに記録されたデータの寿命は、通常の使用環境で10年以上持つとされています。この年数は、通常の使用・保存環境よりも過酷な温度条件で、加速試験を行うことで導き出された推定寿命となっています。そのため、通常の使い方であれば、あまり寿命を気にする必要はないでしょう。ただし、高温多湿な場所など、保存環境によってはデータの寿命は短くなる可能性もありますので、大切なデータが保存されている場合は、保存環境にも注意するようにしましょう。

記録型DVD

 DVD-RやDVD-RWなどの「-(マイナス)」は、DVD規格の制定や規格の普及促進を図る組織「DVDフォーラム」で策定された規格となっています。DVD+RWなどの「+(プラス)」は、DVD+RWフォーマットを推進する任意団体「DVD+RWアライアンス」で策定された規格です。記録と再生の基本的な仕組みは同じですが、録画や記録を行う場合はそれぞれの規格に対応した機器を使います。ただし、一部機種では再生できない場合もありますが、再生に関しては相互の機器で可能となっています。

 記録型DVDに記録できるビデオフォーマットは現在、全部で3種類存在しています。最初に誕生したのは、再生専用のDVD用に規格化されたDVD-Video(ビデオモード)で、もちろんこの形式で記録されたディスクはDVDプレーヤーなどの再生機器で再生が可能となっています。しかし、物理的にそのメディアを認識できることが前提となります。DVD-Videoは元々が再生専用に考えられたものであることから、録画機器などで自由に追記したり編集したりといった自由度を持ってなく、録画用途にはやや扱いにくいという性質があります。そこで、記録型DVDの推進団体であるDVDフォーラムやDVD+RWアライアンスでは、記録型DVDでの録画用途に適したビデオフォーマットを考案したのです。それが「DVDビデオレコーディング規格(VRモード)」と「DVD+RWビデオレコーディングフォーマット(DVD+VR)」です。現在では、DVDビデオレコーダには必ずこれらのいずれかのモードで書換型DVDへの録画ができるようになっています。追記型DVDを使用する場合は、DVD-Video(ビデオモード)を使用するという使い方が一般的です。

 記録型DVDは、いずれの規格をとっても優れた技術であり、ユーザーにとっても非常に便利なものだと思います。しかし、長らくいくつかの規格が並存している記録型DVDはそれぞれ異なる特徴をもっていて、ユーザーにとって分かりにくい部分が少なからずあるのです。「どの規格のメディアに記録ができるレコーダやドライブを購入すればいいか?」という迷いが必ず生じてしまいますが、最近は多くのハードメーカーから複数の異なる規格の記録型DVDに対応したレコーダ製品やドライブ製品が発売されています。まずはそのような製品を購入することで、先に述べたような迷いは避けられる状況にはなってきました。しかし、実際にメディアを使用する時には、その用途に応じていずれかのメディアを選択して使用することになるわけなので、各規格の基本的な特徴や違いを把握することは必要といえるでしょう。

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Last update:2017/1/25

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